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近年、飛行機のトイレは「バキューム式」が主流になってきているのだ。これは、機内と機外の気圧の差を利用したものである。前述したように、高度1万メートルでは、機内は0.8気圧で、機外は0.2気圧である。トイレと汚物タンクを結ぶパイプは機外に通じていて、この気圧差を利用する方法である。空気は気圧が低いほうに流れるので、トイレと汚物タンクをつなぐパイプの気圧を下げておき、洗浄スイッチを押すとパイプが開いて汚物が気圧の低いタンクのほうへまっしぐらに流れていくしくみになっている。掃除機でゴミを吸い込むようなイメージである。これなら汚物タンクは後方に1か所だけでいいので、抜き取り作業も簡単。汚物と一緒に周囲の空気を吸い込むので臭いもなく、より快適空間になる。これにより、格段にトイレの環境は良くなったといえる。トイレにも、飛行機ならではの工夫が隠されているのである。